いつか必ず…

コンコンッ

私は扉をノックし、開けた。


「失礼します…」


するとそこには白衣を羽織った広田先生が座っていた。


私の姿を見て立ち上がる先生。


「どうしたの?
体調悪い?」


…かっこいい。
広田先生は恋に興味がない私ですらかっこいいと思えるような人だった。

めがねと白衣がよく似合う、優しい笑顔の先生。


「…あの…
私、川内悠梨って言います。」


…思わず名乗っちゃった。
でもこれが正しいよね??


「あぁ、君が川内ね。
お母さんと担任の先生から聞いてる。
小、中と大変だったんだよね…?」


私のこと知ってたんだ。

私は無言でコクンと頷いた。


「辛かったよね、よしよし。」


…っ!?

そう言いながら私の頭を撫でる先生。
いきなりだから不覚にもドキッとした。



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