いつか必ず…

事件



─私たちが入学式して一ヶ月が経った。


私は少しずつクラスに馴染み楽しく過ごしていた。


今は数学の授業中。


「なぁなぁ、悠梨ちゃん。」


後ろから声をかけてきた陽くん。
最初は川口くんって呼んでたけど、“陽って呼んでよ!”と言われて陽くんって呼んでる。

「なに?」


「数学わからなくて暇なんだけど。」


…また始まった。
陽くんは勉強が大の苦手らしく、私に話しかけようとする。


「私は勉強してるから。
それにちゃんと聞いてればわかるようになるから。」


「悠梨ちゃん真面目だね。
そう言えばさ、ここの学校の保健室の先生の秘密知ってる?」


…え?





< 18 / 260 >

この作品をシェア

pagetop