いつか必ず…


フラレタ……


「君は生徒で、俺は先生。
……それ以上でもなければそれ以下でもない。」


厳しい言葉が私の胸に突き刺さった。
…そんなことわかってた。
でも先生のことが大好きで…


「…俺は、お前を傷つけることしか出来ない。大人なんてみんな、卑怯な奴なんだよ。」


すべてを拒絶するような口調。
それは私に入る隙はないと告げているようだった。


「せん…せ。」


私は涙をぐっと堪えて先生に問いかけようとした…でも…


「ほっといてくれ!」


この言葉で、すべてを拒絶された。
そう思うしかなくて、私は泣きながら保健室を後にした。


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