いつか必ず…


私たち三人は、人気のない屋上へと来ていた。


雲行きの怪しい天気。
今に雨が降りそうだった。


こんなとこに呼び出して…どうしたんだろう。


すると二人の女子がおかしそうに笑い、一人が私の方に歩み寄った。


「…あの…」


…こ、怖い…


「あなた、陽や冬也と仲がいいみたいね。」


…二人が仲良くしてくれるから、大好きな友達…でもそれが…どうしたの?


「私たちね、冬也や陽と同じ中学なの。



…そう、なんだ。

でもなんでそれを私に言うの?


きょとんとする私を見て少しイラついたように言った。


「まだわからないかな?」


笑顔で言うのにすごく怖い。
いやな思い出が…よみがえる…
怖い…怖い…っ!!


「私はね、冬也が好きなの。
そしてこの子は陽が好き。
…だからね?」


一人の女子が私を突き飛ばした。


「…きゃっ」


痛い………


「仲良くしてるあんたが邪魔なの。
少し可愛いからってさ、調子扱いてんじゃねぇよ。」


………誰か………っ!!
助けて!!






< 25 / 260 >

この作品をシェア

pagetop