いつか必ず…
私たち三人は、人気のない屋上へと来ていた。
雲行きの怪しい天気。
今に雨が降りそうだった。
こんなとこに呼び出して…どうしたんだろう。
すると二人の女子がおかしそうに笑い、一人が私の方に歩み寄った。
「…あの…」
…こ、怖い…
「あなた、陽や冬也と仲がいいみたいね。」
…二人が仲良くしてくれるから、大好きな友達…でもそれが…どうしたの?
「私たちね、冬也や陽と同じ中学なの。
」
…そう、なんだ。
でもなんでそれを私に言うの?
きょとんとする私を見て少しイラついたように言った。
「まだわからないかな?」
笑顔で言うのにすごく怖い。
いやな思い出が…よみがえる…
怖い…怖い…っ!!
「私はね、冬也が好きなの。
そしてこの子は陽が好き。
…だからね?」
一人の女子が私を突き飛ばした。
「…きゃっ」
痛い………
「仲良くしてるあんたが邪魔なの。
少し可愛いからってさ、調子扱いてんじゃねぇよ。」
………誰か………っ!!
助けて!!