いつか必ず…
先生は意を決したように話し始めた。
「…突き放してごめんな。
…大切だからこそ、川内を突き放した。
俺を好きになったら傷つくのは川内だ。
だから出来るだけひどい言葉で川内を突き放した。…唯一俺に出来ることだと思ったから。」
先生は私のためを思って言ったんだ…
先生が話し始めたのを見計らってか冬也はそっと保健室から出て行った。
今度こそ大丈夫。
そんな笑顔を残して……
「…それに…これ以上川内に惹かれていくのが怖くなった。」
…それって…
「逃げてたのは俺だったんだ。」
先生はそう言うとお正月の時に引いたおみくじを私に差し出した。
「恋愛のところを見てごらん。」
私は言われたとおりおみくじを受け取ると、ゆっくり開いた。