いつか必ず…
「誰を呼んでもここにはこねぇよ。」
再び私に近づく二人。
私は衝撃に備え、ギュッと目を瞑った。
「弱いものいじめは感心しないなぁ。」
……え……
私はゆっくり目を開く………
「広田先生…」
「いつになっても川内が来ないと思って探しに来てみれば、吉岡と伊藤が川内を虐めてたなんてな。」
「な、なんで喋ったこともないのにうちらの名字知ってんだよ!!」
…確かにそうだ。
私たちは入学してまだ一ヶ月。
そんなに保健室に行くことはないはず。
「入学して一ヶ月でタバコ、飲酒、喧嘩…それに加え、川内虐めて。
さすがに退学じゃない?
一ヶ月で退学になる奴なんて教師やってて会ったことないなぁ。」
…この子たち、そんなに悪いことしてたんだ。