いつか必ず…
──放課後
私は嬉しい気持ちを胸に保健室に向かった。
ガラッ
「先生!!」
「川内、どうした?
今日はすごいご機嫌だね。」
…だって!!
「夏休みにね、友達と遊びに行くことになったの!!」
それがすごくうれしくて報告せずにはいられなかったの!!
「よかったじゃん。
友達って山田?」
「うん。那月と冬也くんと陽くんだよ!!」
私の言葉に先生が少し複雑そうな顔を見せた。
「……先生?」
なんか悲しそうな顔…。
「あ、なんでもないんだ。
ごめんね。」
先生はすぐにいつもの表情に戻った。
でも私は一瞬見せた先生の表情が頭に張り付いて離れそうになかった。