華-ハナ-
チラッと舜の方を見ると、舜もこっちを見てて……


眉を少し上げながら「ん?」と言った。


その仕草が凄くカッコよくて、どきっとした。



「ううん、何でもない」





そのあとは、昔の写真を見せてもらったりした。


うちにもお母さんの写真はあるけれど、なぜか凄く少なくて……


ここには、見たことのないお母さんの写真とかもたくさんあって、凄く新鮮だった。



お母さんのことは、ほんとに疑問ばかり。


何でこんなにわからないことばかりなのか……


何でおばあちゃんは、お母さんのことをあまり話さなかったのか……


結局、そういう入り込んだ話は全くなかった。
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