華-ハナ-
その言葉にかぁぁって顔が熱くなる。


やっぱりそうだったんだ。


そうかなとは思っていたけれど。



「そんなに良かった?」



口の端を上げていう舜に、言葉を返せない。



「たまには、あーいうセックスもいいな」


「なっ!」



舜の、爽やかキャラが……


でも二人きりになれば、これが普通だったりするんだけど。


それに……


実は、こういう舜も好きだったりする。


こんなこと言うと恥ずかしいから、言わないけど。



「絢華?」



熱くなった顔を隠すように、舜の胸に頬をすり寄せる。



「好き」


「ん……俺も、好き」



ふふ、なんかくすぐったいな。


こうやって舜の傍にいられることが、ほんとに幸せ。


舜のぬくもりに包まれていたら、いつの間にかまた、眠りに就いていた。
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