華-ﾊﾅ-

大切

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ピンポーン…



インターフォンがなって、やって来たのは



「須藤ちゃん、元気だった？」


「はい。太一さんは？」


「俺はこの通り、元気だよ」



優太の親友の太一さん。


もうすぐ優太の命日だからだ。



「手ぇ合わせてもいいかな？」


「はい、どうぞ」



そう言って、スリッパを出す。



「あれ？健吾さんは？」



いつも二人一緒に来るのに。



「アイツ、今忙しくてさ」


「そうなんだ」



太一さんは真っ直ぐに、優太の遺影と位牌のある場所へと足を運んだ。



「ねぇ太一さん」


「ん？」



太一さんは手を合わせながら、あたしの言葉に返事をする。