華-ハナ-
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そしてやって来た優太の命日。


昨年は優太の七回忌だったので、法事を催したけれど、今回は普通にお経をあげてもらって、お墓参りへ行っただけだった。


あの忌まわしい事故から、七年も経ったなんて、長かったような短かったような……


今は舜といることが当たり前だし、あの事故がなかったら……なんて考えなくなったけれど……


今のあたしがあるのは、優太との時間があったからだと思うし、これからもこうやって優太の命日には手を合わせたいなって思う。


まあ、蒼太と優華にとっては血の繋がったパパだし、当然のことだと思うけど。



それより、この間太一さんとも話したように、優太の親のことが気になって仕方ない。


手掛かりがないからどうしようもないんだけど。
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