華-ハナ-
「あ、やっぱ違う!優太が亡くなって四度目の命日に、バスケ部の集まりで会ったんだった」


「じゃあ、二年くらい前?」


「うん」



その頃に久美と再会して、また付き合い始めたとか言ってたな。



「蓮、久々にバスケやらねぇ?」



舜が蓮くんに向かって口を開いた。



「おっ、いいね」


「蒼太もやるか?」


「うん、やる!」



蒼太は、四才の時、舜に教えてもらうようになってから三年、だいぶ上達した。


今は小学生のバスケチームに入って、練習したり試合に出たりしてる。



「絢華は?」


「あたしはいいよ、圭介いるし」



こんなやんちゃ坊主、紗羽にはきっと手に負えない。



「えっ、あたしみててあげるよ?」


「でもっ、かなり手に負えないよ?」


「優華もいるから大丈夫だよ」


「……」
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