華-ハナ-
やっぱり、蒼太は優太の子供なんだなって……


そう実感する。



こうやってバスケを思いっきりできるのは、蓮くんと紗羽が来てくれた時だけ。


こうやって体を動かすのは好きだけど、圭介に手が掛かるから仕方ない。



「圭介にはバスケやらせんの?」



蓮くんが聞いてきた。



「どうかな。本人次第だな。アイツにはセンスねぇかもしんねぇし」


「何それ?あたしに似てってこと?」


「はは、そんなんじゃねぇって。蒼太は特別な気がするから」



特別……


舜はたぶん“優太の血”と言いたいんだ。



「あたしじゃなくて舜に似れば大丈夫だって!」


「どうかな。……蓮、涼夏は?バスケさせんの?」


「紗羽が“自分に似たら絶対に無理だ”つってた」
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