華-ハナ-
優太……


優太が夢の中で言ってくれた言葉……



『絢華は幸せになれ

俺は、絢華が幸せになるのをずっと見守ってるから』





ゆっくりと空を見上げた。


雲ひとつない真っ青な空が広がっている。



優太……


ちゃんと、見てる?


あたし今、凄く凄く幸せだよ。



目尻から涙が流れるのを感じていたけれど、真っ青な空から目をそらすことができなくて……



でも――…



「マーマー!」



しゃがんでいるあたしの目の前に立った圭介に、視界を遮られた。



「圭介、帰ろうか?」


「うん!」



隣を見上げると、舜とお父さんがやさしく微笑んでいて、蒼太と優華も笑顔でこちらを見ていた。
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