華-ハナ-
四月から、蒼太は三年生、優華(ユウカ)は一年生になる。
圭介は今月の終わりに一才になるから、来月から保育園へ預けて、あたしは職場復帰する。
そういえば、蒼太が一年生の終わりくらいから、あたしのことを“ママ”とは言わなくなった。
男の子はこのくらいの年になると、恥ずかしくなってしまうのかな。
あたしのことを“お母さん”と呼ぶ。
最近はようやく慣れたけれど、最初の頃は聞き慣れなくて自分のことだとは思わずに、返事をしないこともよくあった。
あたしのことを“お母さん”と呼ぶようになった頃、蒼太も優華も舜のことを“お父さん”と呼ぶようになった。
この時の舜……
涙ぐんでいたっけ。
そういえば、“ママ”と言わない蒼太でも、優太のことはちゃんと“パパ”と言う。
優太は“パパ”で、舜は“お父さん”。
言葉は違っても、どっちも父親。
圭介は今月の終わりに一才になるから、来月から保育園へ預けて、あたしは職場復帰する。
そういえば、蒼太が一年生の終わりくらいから、あたしのことを“ママ”とは言わなくなった。
男の子はこのくらいの年になると、恥ずかしくなってしまうのかな。
あたしのことを“お母さん”と呼ぶ。
最近はようやく慣れたけれど、最初の頃は聞き慣れなくて自分のことだとは思わずに、返事をしないこともよくあった。
あたしのことを“お母さん”と呼ぶようになった頃、蒼太も優華も舜のことを“お父さん”と呼ぶようになった。
この時の舜……
涙ぐんでいたっけ。
そういえば、“ママ”と言わない蒼太でも、優太のことはちゃんと“パパ”と言う。
優太は“パパ”で、舜は“お父さん”。
言葉は違っても、どっちも父親。