華-ハナ-
高校卒業してからだから……
指折り数えてみて……
「そうだね、九年だね。早いなぁ」
「須藤は……って、もう須藤じゃねぇのか」
「うん、そうだね。でも、須藤でいいよ」
「ん……ほんとはなんだっけ?……藤本だっけ?」
「……」
そっか。
葉山くんは、知らないんだ。
「須藤?」
知らぬ間に顔を歪めていて……
「あーっ!葉山くん、何絢華のことを泣かせてんのよ!?」
えっ…
あたし泣いてないけど。
顔を歪めただけなんだけど。
「いや、泣かせたつもりは全くねぇんだけど。須藤、俺気に障ること言った?」
「ううん、葉山くんは知らないんだもんね。優太は、亡くなったんだ。もうすぐ七年になる」
目頭が熱くなってきた。
「えっ」
指折り数えてみて……
「そうだね、九年だね。早いなぁ」
「須藤は……って、もう須藤じゃねぇのか」
「うん、そうだね。でも、須藤でいいよ」
「ん……ほんとはなんだっけ?……藤本だっけ?」
「……」
そっか。
葉山くんは、知らないんだ。
「須藤?」
知らぬ間に顔を歪めていて……
「あーっ!葉山くん、何絢華のことを泣かせてんのよ!?」
えっ…
あたし泣いてないけど。
顔を歪めただけなんだけど。
「いや、泣かせたつもりは全くねぇんだけど。須藤、俺気に障ること言った?」
「ううん、葉山くんは知らないんだもんね。優太は、亡くなったんだ。もうすぐ七年になる」
目頭が熱くなってきた。
「えっ」