華-ﾊﾅ-

親子

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「いらっしゃーい！入って入って」


「うん、お邪魔します」



靴を脱いで、出されたスリッパを履く。


久美の後ろを五人でぞろぞろとついていった。


通された場所は……



「ここは？」



綺麗に片付けられているけれど、必要以上にシンプルな感じ。



「あたしたちの部屋。今はあんまり使ってないけど。いずれは子供部屋にしようかなって」


「へぇー、そうなんだ。楽しみだね」


「うん。絢華、今日は時間がたくさんあるんでしょ？」


「うん、大丈夫だよ」


「だったら、少し話してからリビングいこうよ」


「うん、そうだね。てか、坂井くんは？」



この家に入ってからは、人の声どころか、人の気配もしない。