華-ハナ-
ガチャッ……



突然ドアが開いて、坂井くんが入ってきた。



「いらっしゃい。元気だった?」


「うん。お邪魔してます。あっそうだ!坂井くん、おめでとう!おめでただって?」


「ん、サンキュー。つか、相変わらず優太さんにそっくりだな」



さっきの久美の言葉を再現するかのように、坂井くんも蒼太を見ながら言った。



「そうなんだよね。ここまで似るなんて思ってなかったよ。てか、性格までそっくりなんだよ」


「マジで?じゃあなに、男前な性格してんの?」


「あはは、男前?」



確かに優太はいつもカッコよくて、男前な性格をしていたけれど……



「来月命日だな」


「うん」
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