華-ハナ-
坂井くんや誠くん、優太の親友の太一さんに、健吾さん……


優太がバスケしていた時にかかわっていた人たちは、みんなこうやって優太の命日を忘れずにいてくれている。


ほんとにありがたいし、その気持ちにいつも心があったかくなる。



「今年も集まるから、また来れば?」



毎年、優太の命日ら辺で行われるバスケ部の集まり。


この集まりは優太のために開かれるもの。


優太が亡くなってからは毎年誘われていたけれど……


あたしが優太の死を乗り越えて、舜と歩んでいこうと決めた時に、一度だけその集まりに顔を出した。


みんな優太のことが大好きで、みんなあったかくて、みんながあたしの幸せをのぞんでくれた。


あたしは……


そんな仲間のことが、大好き。
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