Love*Day

でもこらえた。
体が動かなかったから


「お母さんにも、親友にも言ってないぜ?お前だけだから。
山口にも言っちゃだめだぞ?」

そう言ってほっぺたを膨らませた

「…かわいぃな…」


あたしの中の何かが爆発しそうだった


「ん?何か言った?」


愛しくて、愛しくて、

あぁこんなにあたしは直輝の事が好きだったんだって
実感した


「ううん…何も…」


直輝…これ以上話し掛けないで…

そんなに無邪気な笑顔見せられちゃうと…

胸がなんだか苦しくなる…


「?どした?」


下から覗き込んであたしに聞く

「!!」

それにビックリしたあたしはつい
後ずさりしてしまった


「?」

「…ご、ごめん!あたしもう帰るね!今日はありがと!じゃあ!」

そう言い残してその場から立ち去った


本当にこれ以上あそこに、
直輝の隣にいたら…

きっと直輝に嫌われるような事をしてしまうかもしれない。

その……とかね、


…!!まさかこーゆーのを


「性欲って言うんだよ」


「ちょっ!!絵里!はっきり言い過ぎ…」


「いやいや。ま、そゆ事だよ」

「え~?」
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