Love*Day


「別に命に関わる程じゃないのよ?だからそこは安心して」


「結衣になにがあったんですか?」


「分からない。ただ怪我がヒドい事しか」


それっきりお互い黙ってしまい
無言のまま病院に着いた





俺は病室のドアを思いっきり開けた

「結衣!」

ドアを開けた先には
包帯を腕やあっちこっちに巻いた結衣がベッドの上に座っていた

「直樹…」


ベッドに近寄り
結衣の負担にならないように
そっと抱きしめた


「直樹ぃ…心配かけちゃった…?ごめんね?」

半泣きの結衣の声が聞こえる


けど俺は何も言えなかった
結衣から離れたくなかった



しばらくして山口が病室に戻って来た

俺は結衣から離れた


「今先生と話してきたの、腕折れてた~」


山口は笑いながら言う


「まじで?あたしも折れてた!同じ方!」


結衣も笑って答える

すると山口の顔が曇った


「……本当にごめん…あたしのせいだよね…」

「…そんな事ないよ。行こうって言ったのはあたしなんだから」

…?話の内容が読み取れない


「…山口…?何があったか教えてくれない?」


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