Love*Day
やりきれない想いでいっぱいだった
こんなんじゃないんだ
こいつに、結衣と同じ痛みを味わしてやる
そう思ってこいつのところに来たのに…
「……まさかお前…」
先生は俺の顔を見てボソッと呟いた
「先生片山に用事があったんだ。職員室に来い。
それから市川も。一応話を聞く。」
そういうと、先生は着いて来いとでも言うような手振りをみせた
「…ハァ、だっり…」
そういうのが聞こえた
今はこいつの一挙一動が頭に来る
「失礼しまーす」
隣から声が聞こえてくるだけで
頭の血管が切れそうなくらい
いらつく
「市川くんはこっちにきて…」
担任が俺の所きて
先生達が3、4人溜まっていたところに案内された。
片山は、また違う所。
校長室に案内された
きっと、退学やらなんやらの話なんだろーな
一方の俺の方は、3人がかりでの話し合いだ
俺はソファーに座らされて
目の前のソファーには担任と、副担任が座っている
そしてソファーの後ろにさっき俺を止めた男の先生が立っていた
「ぉい市川…お前復讐かなんかか?」
復讐…?
「…まあそんなもん」
「世の中復讐したっていいことないのよ?」
「……」
「自分が損するだけなのよ?」
「俺が損したって……あいつは許せないから
俺はどうなってもいいんだ。とにかくあいつに、痛みを知って欲しかった
また繰り返さないように。
まだモヤモヤはするけど…
停学覚悟の上でやった事ですから」
「そう…」
「……」
男の先生と、副担任が下を向いた
「……」
俺も大体は察したが何も言わず黙っていた
「市川くん……」
担任が告げる
「はい」
「停学2週間です。」