切恋〜Tearheart〜
『きりーつ!令!』

『さようならー』

一人で廊下を歩いてると
廉くんが後ろから腕をひっぱった。

『昨日社長からメールきた?
今日この後ドラマの打ち合わせ。このままいくぞっ!』

『え!うそっ!!』

二人はダッシュで
事務所にむかった。


『おつかれさまでしたー。』


ようやく打ち合わせ修了。

『つかれたぁ〜。いよいよ明日からだね!
わくわくするなあー♪』

『明日の収録の分、台本おぼえた?』

『一応覚えたけど、不安だよ〜』

『初めてなんだし
そんな不安がらなくても大丈夫だよ。』

同時デビューだけど
廉くんは佳奈より人気あるから
いっぱい知ってるんだもんなー。
正直、すごいよね。
そんな事を考えてたら
自分がすこし惨めに感じた。

『そっか…。ありがとう!!』

『今日、まだ収録あるんだろ?
がんばれよ。じゃ』

『うん!ありがとう!じゃあまた!』




―[安藤]楽屋

カチャッ

急に扉が開いた。


そこに立っていたのは
大人気をほこる
お嬢様キャラの
乃亜だった!!
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