切恋〜Tearheart〜
キキーッッ

勢いよく車が止まる音がした。

私はあの時、
何事かと思って
玄関から顔をだしてみた。

そしたら
お父さんがひきつった顔で
しかもよろよろと
こっちへ歩いてきた。

『どうしたの?』
私は
問いかけてみた。
『な、なんでもない!は、はやく寝なさい。』

『まだ6時30分だもん。』
クサッ!?
お酒のにおいがする!

『お父さん、まさか…』

『な、なんだ!だまれ!クソガキ!』

え…

頭が真っ白になった。
今までこんな事言われた事なかったのに…。



その晩、寝る事が出来ず
喉がかわいたから
リビングにむかった。

『………』
『……………』
『………』

話声が聞こえた。

あまり聞こえなかったが
これだけは聞こえた。
『飲酒運転』
『死んだ。』

死んだ?

…飲酒運転ってゆーのは
あの時、気づいた。

でも死んだって…?

誰かが向かってくる。

お父さんだ。
とっさに逃げてしまった。

…バレてないみたい…。

その夜は
あまり寝る事が出来ず、
朝はだるくて伸びをした。

その時……。
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