羽をくれた君~side陸~【完】
「陸、あたしと付き合ってよ。美穂とは別れたんでしょ?」
毛布にくるまり、上目使いで俺を見上げる。
美穂とは、先週まで付き合ってた女だ。付き合っていたといっても、会ってやるだけのセフレのような存在だった。最初はそれでもいいと言ってきたから付き合ったのだが、だんだん重い事を言うようになってきた。
“他の女と遊ぶな”だの、“本当にあたしを好きなのか”だの。
そういうのはホントうざい。
俺は煙草を一息吸って言った。
「付き合うとかもう面倒なんだよね。お前胸もでかいし、いつでもやれるセフレでいたいんだけど」
そう言うと女は物凄い剣幕で怒りだし、「調子こいてんじゃねーよ!」と側にあったでかい香水の瓶を俺に投げつけた。
いってぇ・・・