ティータイムは遊びの後で【完】
『……じゃあ、ゲームに勝ったらここから出してくれるのね?』
私は、アレンにそう確認をとる。
このゲーム、受けなきゃいけない。
って、なぜだかそう感じた。
『もちろん、それに、マリアの願いも叶えてあげる』
そう言って、ニコリと微笑むアレン。
『いいわ、そのゲーム、受けてたつわ』
アレンが何でこんなことをするのかわからないけど、一番傷ついているのはアレンのような気がして断れなかった。
だって、さっきからアレンの顔…笑っているようで全然、笑っていないんだもん。
何に傷ついているのかはわからないけど、とりあえず自分のためにも、アレンのためにもこのゲームとやらに勝たなくてはいけない。
そう思った。