ティータイムは遊びの後で【完】
『私…マリア…』
やっぱり、この子は、幼い頃の私だ。
『あのね、マリアちゃん、お姉ちゃんもアレンっていう人を探してるんだ、たぶん、マリアちゃんが探している子と一緒なの、よかったら一緒に探さない?』
私のその言葉に幼い私は、キョトンとした表情を向けていたが、しばらくすると理解したのかパァッと顔が明るくなった。
『お姉ちゃんもアレンを探してるんだ!!うん、一緒に探そう?』
安心したようにギュッと私の手を握りしめてくる。
そして、
『お姉ちゃん、名前はなんてゆーの??』
ニコニコ笑顔でそう聞いてくる。
『…マリア、私もマリアっていうんだよ』