ティータイムは遊びの後で【完】
『うわぁ、マリアとおんなじだ、お姉ちゃんも一緒だね!!』
『そうだね』
何がそんなに嬉しかったのかわかんないけど、泣き止んだみたいだからとりあえずよしとしよう。
それにしても…。
…昔の私、単純すぎないか…?
そう思うと、少し情けなくなってきた。
『ね、マリアちゃんはアレンがどこに行きそうか知らない?』
『あのね、マリアね、たぶん、アレンがいる場所わかるの…でもね、1人で行くのが怖くていけなかったの…』
ショボンとする幼い私。
『…そっか、じゃあ、私と一緒にいこうか?きっと、アレンも待ってるよ』
『…うん!』
そう言って、私は、幼い私の手を握りしめて歩き出した。