ティータイムは遊びの後で【完】


『うわぁ、マリアとおんなじだ、お姉ちゃんも一緒だね!!』





『そうだね』





何がそんなに嬉しかったのかわかんないけど、泣き止んだみたいだからとりあえずよしとしよう。







それにしても…。





…昔の私、単純すぎないか…?





そう思うと、少し情けなくなってきた。







『ね、マリアちゃんはアレンがどこに行きそうか知らない?』






『あのね、マリアね、たぶん、アレンがいる場所わかるの…でもね、1人で行くのが怖くていけなかったの…』





ショボンとする幼い私。





『…そっか、じゃあ、私と一緒にいこうか?きっと、アレンも待ってるよ』






『…うん!』






そう言って、私は、幼い私の手を握りしめて歩き出した。




< 23 / 61 >

この作品をシェア

pagetop