ティータイムは遊びの後で【完】
『…マリアちゃん、アレンがいそうな場所ってここ??』
私は、あまりの驚きに目を見張ってしまう。
『うん、あのね、マリアがアレンと出会った場所なんだよ?』
そう言って、自信満々といった感じの幼い私は、少し古びた空き家を指さした。
…ちょっと古いけど、この小屋…って…。
『…お姉ちゃん、たぶんこっち、こっちにアレンが居るよ!』
幼い私は、グイグイと私の腕を引っ張ろうとする。
けど…、
『マリアちゃん、私は…こっちに居る気がする…』
そして、古い小屋の裏側にある湖に目を向けた。