ティータイムは遊びの後で【完】


だんだん、あの大きな木が近づいてくる。






もう少し、あと少しでゴール!





そう思って、走り続ける私。







そして、ついに、





『私の勝ち!』





そう叫んで、木に触れようとした瞬間、






『マリア?遅かったね?』




私の頭上からそんな声が聞こえてきた。








『な、何で…』








そこには、木の枝の上で気持ち良さそうにぶら下がるアレンの姿。





『…どうして?だって…』




余りの驚きで上手く喋れない。




< 32 / 61 >

この作品をシェア

pagetop