ティータイムは遊びの後で【完】
だんだん、あの大きな木が近づいてくる。
もう少し、あと少しでゴール!
そう思って、走り続ける私。
そして、ついに、
『私の勝ち!』
そう叫んで、木に触れようとした瞬間、
『マリア?遅かったね?』
私の頭上からそんな声が聞こえてきた。
『な、何で…』
そこには、木の枝の上で気持ち良さそうにぶら下がるアレンの姿。
『…どうして?だって…』
余りの驚きで上手く喋れない。
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