ティータイムは遊びの後で【完】
『何、泣いてんだよ…』
くしゃりと私の髪を撫でるアレンの手。
…なんだかその優しさも今は、残酷に感じる。
『…っ、だって、負けたってことは…もう、私…この世界から出られないんでしょ…?』
クッと、嗚咽を漏らす私をまたもや呆れたような表情で見るアレン。
『あのさ、マリア…ボク何も全勝しろなんて言ってないだろ?』
ピタリ
『…へ?』
その言葉に思わず、私は固まった。
そんな私にはお構い無しでアレンは、さらに言葉を続ける。
『まず、普通に考えたら、三回戦あるんだったら、どちらか先に2勝したほうが勝ちだろ?』
『…グスッ…そ、そうなの…?』
…そーゆうものなの?