ティータイムは遊びの後で【完】
私は、目を丸くしてアレンを見つめた。
『あぁ、だからもう泣くな…』
そう言って、よしよしと、私の頭を撫でるアレン。
…これじゃ、どっちが子どもなのかわかんないよ…。
けど、とりあえず…。
『…よかった…』
首の皮一枚つながったみたいで、安堵する私。
そんな私に、アレンは、
『…でも、マリアは泣くほどボクと一緒にいるのがいやなんだね…』
そう言って、シュンと肩を落とす。
『え、いや、違うよ?そんなことないから!』
慌てて弁解する私に追い討ちをかけるようにアレンは、ウルウルとした瞳で私を見つめてくる。
…うっ…この目は…。
『じゃあ、マリア、ボクにキスして?』
しかもアレンは、こんなことを言い出す始末。