ティータイムは遊びの後で【完】
『何言ってんの、びっくりするわ…お姉さんをからかうもんじゃありません!』
プイッと、視線をアレンから反らす私。
…あの目は、ダメ。
まさか、お母様と一緒の手を使ってくるなんて思いもしなかったわ。
『え〜?何で??別にいいじゃん、ボク子どもだよ?』
まぁ、そう言われればそうなんだけど…。
ちらりとアレンに視線を戻すと、さっきよりもさらに小動物のような目を私に向けている。
『…はぁ…わかったから、こっち、おいで。』
やっぱり、あの目には勝てなかった私。
『わ〜い!』
と、アレンも嬉しそうだし、ま、いいか。
キスなんて挨拶だしね。