ティータイムは遊びの後で【完】


『何言ってんの、びっくりするわ…お姉さんをからかうもんじゃありません!』



プイッと、視線をアレンから反らす私。





…あの目は、ダメ。




まさか、お母様と一緒の手を使ってくるなんて思いもしなかったわ。





『え〜?何で??別にいいじゃん、ボク子どもだよ?』







まぁ、そう言われればそうなんだけど…。






ちらりとアレンに視線を戻すと、さっきよりもさらに小動物のような目を私に向けている。







『…はぁ…わかったから、こっち、おいで。』






やっぱり、あの目には勝てなかった私。





『わ〜い!』




と、アレンも嬉しそうだし、ま、いいか。





キスなんて挨拶だしね。




< 36 / 61 >

この作品をシェア

pagetop