ティータイムは遊びの後で【完】


『…アレン…あなたは、これからどうするの?』




急に不安になった私は、アレンにそう尋ねる。






すると、







『大丈夫、キミのおかげで魔法はとけたから、ボクもやっと、ちゃんとした姿でマリアに会える』





そう言って、アレンは、シルクハットをくるくる回しながら、微笑んだ。






『魔法…?』





『そう、ちょっといろいろあってさ、手違いで若返る魔法かけられちゃったわけ。でも、マリアにといてもらったからもう大丈夫』






『…え?え?』





なんだか話がだんだん、わかんなくなってきた私。





『つまり、これは、ボクにかけられた魔法をといてもらおうと思って、マリアに頼んだんだ、あ、言っとくけど、最初からこの世界にマリアをとじ込めるなんてボクにはできなかったんだよ、ウチの城につかえる魔女の魔法だから』







…はい?




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