ゾッコンBaby
愛莉side
……―――キーンコーンカーンコン…――
あぁ来ちゃったよ…
来てほしくなかったこの時間…
はぁ。なんでこんな日に限って時間って早いんだろう。
「時間は平等でしょ?」
「花音、いつの間に…」
「愛莉が放心状態にいたってるからでしょ?」
「なんか、楽しんでるでしょー」
ぶすっと拗ねながら言ってみたけど花音には通用しなかったみたいだ
「ほら、黒澤待ってるよ?行っておいで〜」
手まで振ってるよ…
はぁ、重い腰を起こして立つ私。
「じゃぁ花音また明日ね。」
「うん!!バイバイ。」
そして、耳元で
「明日、また進展具合きかせてよね。」
も〜〜〜///
「そんなんじゃないもん〜」
きっと今顔が赤いはずだよー
こんなんじゃ疾風に変に思われちゃうじゃん!
花音のばかぁ〜
「はいはい、じゃね。」
文句はいっぱいあるのに受け流されてしまった
「もー、ばいばいっ」
そぅして、疾風のもとへ走った