溺愛兄に囲まれて。



「…彼女と、デートじゃない?」


私はぽつりと呟いた。


お兄ちゃんたちとお父さんは驚いた顔をしている。


それは瞬のデートのことじゃなくて―


「「「「優那!?」」」」


私が、泣いていたから。



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