いつだって。


『なに勝手に自己完結してんの。真莉がなに思ってるか知らないけど、』



そう言って、私の目をまっすぐ捕らえて。



『俺は別れたい、なんて思ったことない。』



っ、言いきったっ。


私の頭には ? ばかり。


「…じゃあ…なんでよ…なんでっ…別れたいっ…なんて『怖かったんだよ』


私が叫ぶような声で 言った言葉に被せてきた彼。



こわい?


「なにが…?」




…こんなこと言うつもりなんてなかったのに、


髪をクシャッとしながらそう言う彼。
不覚にも、ドキっとしてしまう私。
いけない。



『…大学ってさ、 いままでの学校生活とはまったくちげーんだよ。 なにより自由でさ。そうゆう中で いろんなやつらと出会って、仲間が出来て。



そういう時間をさ、一番楽しい時期を、だよ、



ただでさえ、お前の青春時代かっさらった俺が、奪っていいのかって。



俺のせいで、俺という存在のせいで、お前が他の同年代のやつらと 恋とかすること 無くしていいのかって。』




「……っ」


なにも言えなかった。

なんていえばいいかわかんなかった。



浮かぶ言葉なんてなくて。


ただ理解に追いつかない頭が、ぐるぐるまわってる。
< 6 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop