無自覚な彼の誘惑
『…眠い』
「ねぇ~ほんと~。古文の先生はしゃべる睡眠薬だよ~」
『…眠い。寝たい』
「寝たら?あたしが適当に誤魔化しておくし」
『死んでも嫌だ』
「………え。ん?そんな全力否定?」
『……』
「だんまりか」
『…あんたが寝ないんじゃ俺も寝ない』
「駄々っ子か」
『…嫌だ嫌だ嫌だ』
「急にどうした」
『あんたと一緒に保健室のベッドで寝れないんじゃ嫌だ』
「下ネタ全開なあんたが嫌だ」
「おいからそこー。授業中だぞー」