無自覚な彼の誘惑
「バイトしてたから、最近一緒にいれなかったんだ…」
『そ。……なに、寂しかった(笑)?』
「うあっ。図星さされたムカつく!
寂しかったですけど何か!?」
『まさかの開き直り!!』
「…ど、どこでバイトしてたの?」
『駅前の新しく出来たカフェ。あそこ』
「あっ!あのすんごい人気の!」
『ん。時給よかったし』
「……でもあそこって、顔が良い人達ばっかり雇うって聞いたよ」
『あ、そうなんだ』
「…まぁあなたカッコいいもんね。というかあたしの彼氏はホントにカッコいいんだけど!!」
『急にどうした?いや嬉しいけどね?』
「でもでも、女のお客さんが大半をしめてて、店員さんは必ず告白されるとかって……」
『…あー、そういえば何回かあったなぁ』
「……チッ。何で面接受かってんだこのヤローーーっ!!」
『理不尽!!』