素直に・・・
20階に着き、降りる。

『ここなんです・・・
 今日はどうもありがとうございました。』

そう言って、頭を下げた。

『こちらこそ、付き合ってもらってありがとう。』

微笑みながら太田さんが言う。


鍵を開けて部屋に入ろうとすると

『あっ・・・』

『何ですか?』

『どうしても話しておきたいことがあって・・・
 こんなところで申し訳ないけど・・・』

何を言いたいんだろう?
急に真面目な顔をして言い出した。

『俺、ずっと君のことが気になっていた。
 だから今日一緒に過ごせて、すごく嬉しかった。
 彩香ちゃんさえ良ければ
 付き合ってもらえないですか?』

『え・・・』


予想もしてない告白に、
ただ驚くだけだった・・・

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