私の彼氏は...
「あった?」
「..あった!よかったー...」
「あれ?黒板消せてない」
黒板係だれだっけ?
白沼くんだ...
「消しといてあげよっと」
黒板消しをさっと取り、先生の綺麗な字を消す。
ん!とどかない・・・
今度は椅子を使って消しだす。
「..ん、キャッ!」
あたしは足を滑らせてしまった。
「お、おいっ!」
恭也はあたしを庇い、下敷きになってくれた。
.....のはいいんだけど、。
立ち上がろうとした手を握って、離してくれない。
「離して?」
「..なあ、俺、桐谷が好きなんだけど」
「えっ?///」
「キスしていい?」
「ダメっ...あたし、恭也のこと好きかどうかわかんない..」
「そっか。じゃあ、これから好きになれよ」
「....」
あたしたちは、そのまま、無言で家に帰った。