生徒会長と私と幼なじみの三角形
~美和side~
私は、本当は分かってた。
何をやったって巧己の気持ちは私には向かない事が。
疲れちゃったよ。
もう、おしまい。
全部、全部。
おしまいだよ、巧己
「巧己」
「なんだよ」
「もう、いいんだよ。莉緒ちゃんのとこ、行ってきなよ。もう、疲れた。巧己とのこんな関係にも巧己にアピールし続けるのも。」
「美和……」
「それにさ、莉緒ちゃんと成瀬翔が付き合ってるなんて、嘘。私が仕組んだ嘘だよ。」
「…………」
「だから、もういい。」
「早く行きなよ。」
「…………」
「バイバイ。会長。」