生徒会長と私と幼なじみの三角形
~巧己side~
気がついたら、木下を呼び出していた。
冷静さを欠くなんて、やはり俺らしくない!
らしくないなんてやはりだめだ!
そうこうしてるうちに……
コンコン
「失礼します。」
木下が来てしまっていた。
「あぁ、ごめんね。呼び出してしまって。そこら辺に掛けて?」
「はい。」
俺はとっさに『優しい生徒会長』を演じた。
そして、もうひとつ。
やはり、こいつの表情は冷たい。
俺には、笑顔を向けてくれないのか……
こいつの笑顔は、俺が手に入れてやる。
だから…………
「木下さん、生徒会に入りませんか?」
「はい?」
俺の近くに置いておくことにしよう。