生徒会長と私と幼なじみの三角形
~莉緒side~
「木下さん、生徒会に入りませんか?」
生徒会長の口から出た突拍子もない言葉に私は思わず、
「はい?」
聞き返していた。
なぜ。
私のような目立たない人間が?
「木下さんは、冷静で真面目な女子生徒と先生の間で評判です。ですから、生徒のお手本となっていただくべく、生徒会に入っていただきたいのです。」
真面目?どこが!?
冷静?どこが!?
「考えてもいいですか?」
「だめ、と言ったらどうしますか?」
生徒会長の口からからものすごい発言が飛び出した。
「え……」
「あはは、冗談ですよ。無理にとは言いません。考えてみて下さい。」
「……分かりました。考えてみます。」
こうして、私たちの関係は崩れていく……