好きな人へ
この日は家に帰っても考えてるのは先生の事ばかり…。

「…く―雫っ!!聞いてるの?」

母が呼んでも気づかないほどに…。

来る日も来る日もあたしは彼の事だけ考えていた。

先生にもらった数学のプリントをしてみても思い出すのは先生の声や顔ばかり。

数学の答えなんかちっとも浮かばなかった…。

この時あたしは気づいた…。

あたしは先生に恋をしているんだと。

その思いは日に日に増すばかり…。

親や友達には、先生に恋してるなんて口が裂けても言えなかった…。

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