ラピスラズリの恋人
会社で相模と合流し、父親でもある社長に声を掛けてから空港に向かった。
飛行機の時間をずらしたのが功(コウ)を奏したのか、車は渋滞に巻き込まれずにスイスイと進む。
「社長、ご機嫌でしたね」
運転席から飛んで来た相模の声に顔を上げれば、ルームミラー越しに目が合った。
社長への挨拶の時、隣にいた彼が笑いを堪えていたのは知っている。
理由は、社長が『瑠花ちゃんはどうしてる?』と訊いて来たから…。
社長としてでは無く、完全に父親目線で瑠花の事を訊いて来たその瞳は、キラキラと輝いていた。
相模はそれが余程おもしろかったのか、ルームミラーに映る彼がクスクスと笑った。
飛行機の時間をずらしたのが功(コウ)を奏したのか、車は渋滞に巻き込まれずにスイスイと進む。
「社長、ご機嫌でしたね」
運転席から飛んで来た相模の声に顔を上げれば、ルームミラー越しに目が合った。
社長への挨拶の時、隣にいた彼が笑いを堪えていたのは知っている。
理由は、社長が『瑠花ちゃんはどうしてる?』と訊いて来たから…。
社長としてでは無く、完全に父親目線で瑠花の事を訊いて来たその瞳は、キラキラと輝いていた。
相模はそれが余程おもしろかったのか、ルームミラーに映る彼がクスクスと笑った。