ラピスラズリの恋人
「専務」
空港に着いてカフェに入ると、すぐに相模の姿が視界に入って来た。
「もう着いてたのか」
俺よりもホテルを出たのは遅かったから、きっとほとんど買い物をしていないのだろう。
「はい、つい先程。専務こそお早いですね」
「あぁ、特に用事もなかったから。……随分と荷物が少ないな」
「お土産を買う相手も特にはいませんし、出張の度にわざわざ実家に送るのも、と思いまして」
「確かにな」
海外出張は以前から何度も経験しているし、エーデルシュタインウェディングの企画が進むようになってからはその機会が倍増したから、いちいちお土産を買うのが大変なのはよくわかる。
空港に着いてカフェに入ると、すぐに相模の姿が視界に入って来た。
「もう着いてたのか」
俺よりもホテルを出たのは遅かったから、きっとほとんど買い物をしていないのだろう。
「はい、つい先程。専務こそお早いですね」
「あぁ、特に用事もなかったから。……随分と荷物が少ないな」
「お土産を買う相手も特にはいませんし、出張の度にわざわざ実家に送るのも、と思いまして」
「確かにな」
海外出張は以前から何度も経験しているし、エーデルシュタインウェディングの企画が進むようになってからはその機会が倍増したから、いちいちお土産を買うのが大変なのはよくわかる。