ラピスラズリの恋人
笑顔の瑠花の額に張り付いた前髪をスッと掻き分け、彼女の瞳を真っ直ぐ見つめる。
「それと、4月から副社長に就任する事が決まったよ」
「え?」
「会長である祖父と社長の父、それから現副社長である母の予(カネ)てからの強い希望で、『副社長は理人(オレ)に』って。俺の就任と同時に、母は退任する事になったんだ」
水面下で動いていた話が正式に決まったのはグアムに行く前日だったから、瑠花には帰国してから話すつもりだった。
「すごいじゃないですか……。おめでとうございます」
驚きの表情だった彼女はすぐに笑顔を見せたけど、そこに僅かな不安が混じっているのを見逃さない。
それを見逃せば、帰国してから話した意味が無いから…。
「それと、4月から副社長に就任する事が決まったよ」
「え?」
「会長である祖父と社長の父、それから現副社長である母の予(カネ)てからの強い希望で、『副社長は理人(オレ)に』って。俺の就任と同時に、母は退任する事になったんだ」
水面下で動いていた話が正式に決まったのはグアムに行く前日だったから、瑠花には帰国してから話すつもりだった。
「すごいじゃないですか……。おめでとうございます」
驚きの表情だった彼女はすぐに笑顔を見せたけど、そこに僅かな不安が混じっているのを見逃さない。
それを見逃せば、帰国してから話した意味が無いから…。