これからの季節に~新雪初めて踏むきもち~【完】
おじいちゃんの家から自分の家に戻り、サヤカは鏡を自分の椅子の上に置いて、見つめた。
サヤカは考えた。
(きらきら光るこの鏡…。きっと不思議なものなんだ。これを見ていると、誰かに会える。それはきっと本当なんだ。これはあたしの鏡。何だか不思議。あたしの顔が光っているみたいに見える。この鏡には、何かあるんだ。大切にしよう)
サヤカは、小さい頃ピアノを弾いていたので、ピアノの鍵盤を覆う布で毎晩その鏡を拭いた。
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