ブルーと副総統
SIDE ブルー1
「ア。ゴメンナサイっ」
そう言って彼女は俺に謝った。
悪の組織結成120周年なんてパーティに呼ばれて、都内のホテルの宴会場にきてた。
宴会場がたくさんあるらしく、手狭になった会場から少しロビーに出て涼んでたときのことだ。履きなれないハイヒールなんだろう。シャンパングラスを持ったまま、すっころんで俺の胸に飛び込んできた女がいた。
ふわっとした色素の薄い髪に黒い豪奢なドレス。隣の会場…どこかの輸入会社がパーティをやっているからそこの客なのかな? こんな妖精のような女が悪の組織にいるわけないし。
しかもカタコトっぽい日本語にフランス人形のような容貌。たぶん日本人じゃないな。
大体、悪の組織の幹部の女はどいつも背が高い…はずだ。
いつも高いところから見下ろしてくるから正確な身長はわからないが。
「ド、ドウシヨ? オ洋服汚レチャッタ?」
おろおろとする彼女のあわてぶりが余りに可愛くて、少し抱きとめた腕に力が入ってしまったが、俺はクールに気にしないで、とニヒルな笑み出してって言われたときに挙げる角度で唇を吊り上げた。しかし彼女…羽のように軽くて触ると壊れそうだ。
「大丈夫、気にしないで。すぐにクリーニング出せば取れると思うから」
「アッ! ジャー行キマショ」
そういって俺の腕を取ってぐいぐいと歩き出す。腕に当たる巨乳のぷにゅっとした感触に一瞬あっけに取られてしまい、思わず一緒に歩き出してしまった。
「部屋、アリマス」
そう彼女が言って、遠慮するが強引に放さない。たぶん俺のほうが力が強いんだけど、華奢な彼女にどれくらいの力を振るえばいいか加減がわからなくて、そのまま隣の棟にあるホテルの部屋へと連れて行かれた。
「脱イデ!」
奥のベッドルームに通された。エーとか思ってたら、背伸びしてネクタイを器用にしゅるしゅるとはずし、ワイシャツのボタンもはずす。いやそこまでって言ってみるも、『ハヤク、クリーニング!』しか、いわないんで、日本語があまり得意ではないのかもしれない。
下着とバスローブ姿にされて彼女は『クリーニング!』といって隣の部屋に消えていった。
少し静かになったんで、周りを見渡す。一流ホテルで二間続きの部屋…となると、これはスイートってやつ? ここのスイートって一泊30万近くしなかったっけ?
モノトーンなのになんだか高級感があってかっこいい。俺は今までこんな豪華な世界があるとは思ってもみなかった。ほけっと周りを見渡しすぎてたんだろう。彼女がいつの間にか戻ってきたのに気がつきもしなかった。
「クリーニング、ダシタヨ」
そういいつつ近づいてきた彼女はなぜか下着姿だ。
彼女の服も汚れたから一緒に出したのかなぁ?とか単純に思った。
白い下着がまぶしい。さっきの黒のドレスもすばらしく可愛かったけどこれは…。
思わず赤面して瞳をそらしてしまう。
白でフリフリなのに、ブラとコルセットで上に盛られた白い胸がさらに白く感じるし、白いコルセットについているガーターベルトが吊るしているのは、黒のアンティークなパターンが編まれたストッキング。
清楚なのに、さっきのドレス姿より妖艶な気がした。
あまりのことに口がぽかーんと開いてしまった。
向こうの子ってティーンエイジャーでも発育いいからかなぁ。すごい無邪気にニコニコ笑っている。う。可愛い。なんか体が反応しそうで少し身じろぎをした。
彼女はほてほてとそのまま歩いてきて、なぜか俺の太ももの上に足を開いて、ぺたりと座った。
「――!?」
ギョっとした瞬間に、暖かくて濡れたものが俺の唇を覆った。
「~~~んんぐ」
くちゅ、ちゅぱ、ちゅぽんっていうすごい音が唇の間から生まれてくる。
先ほどぽかんと開けた口に彼女の小さくて赤い舌が入り込んで、俺の舌を吸い上げるように蹂躙する。唾液を吸い上げられ、逆に彼女の唾液を飲み込まされてボーっとしてしまう。キスってこんな気持ちのいいものなのか?
今まで俺が(両手で数えられるくらいだけど)経験してきたキスってなんだろうと思ってしまった…。
はふっとどっちがついたかわからないため息と、つながった銀糸がはっきり言ってエロイ。思わず股間が反応した。
「ふふ。気持ちよかった? ブルー」
え? 急に彼女が流暢にしゃべりだした。そのときに自分の両手が手錠で拘束されていることに気がつく。手錠は金属の縄のようなものがついていて、それはベットサイドにつながっていた。
「え?」
「ディープキスは初めてなのかしら?」
「え、え?」
俺は驚きのあまり言葉が出ない。
「ピンクとはキスとかしたことないの?」
「ピ、ピンク?」
「そう、ピンク。あなたのことが大・好・き・なピンク」
え?そうなの?やたら遊びにいこうとか誘ってくる女の顔が目に浮かんだ。
俺たちの中で、もてるのはレッドとブラック。俺やグリーンはてっきり数合わせの添えもんだと思ってた。そんな俺をヒロイン的なピンクが?
「あつっ!」
カリっといつの間にかバスローブの間から入った長い爪で、彼女が俺の乳首を引っかいた。
「あたしの目の前で、ピンクのこと考えるなんていい根性じゃない」
いやだって、あなたが俺にピンクの話、振ったんだよね?
てか、あなたこそ誰?
そう言って彼女は俺に謝った。
悪の組織結成120周年なんてパーティに呼ばれて、都内のホテルの宴会場にきてた。
宴会場がたくさんあるらしく、手狭になった会場から少しロビーに出て涼んでたときのことだ。履きなれないハイヒールなんだろう。シャンパングラスを持ったまま、すっころんで俺の胸に飛び込んできた女がいた。
ふわっとした色素の薄い髪に黒い豪奢なドレス。隣の会場…どこかの輸入会社がパーティをやっているからそこの客なのかな? こんな妖精のような女が悪の組織にいるわけないし。
しかもカタコトっぽい日本語にフランス人形のような容貌。たぶん日本人じゃないな。
大体、悪の組織の幹部の女はどいつも背が高い…はずだ。
いつも高いところから見下ろしてくるから正確な身長はわからないが。
「ド、ドウシヨ? オ洋服汚レチャッタ?」
おろおろとする彼女のあわてぶりが余りに可愛くて、少し抱きとめた腕に力が入ってしまったが、俺はクールに気にしないで、とニヒルな笑み出してって言われたときに挙げる角度で唇を吊り上げた。しかし彼女…羽のように軽くて触ると壊れそうだ。
「大丈夫、気にしないで。すぐにクリーニング出せば取れると思うから」
「アッ! ジャー行キマショ」
そういって俺の腕を取ってぐいぐいと歩き出す。腕に当たる巨乳のぷにゅっとした感触に一瞬あっけに取られてしまい、思わず一緒に歩き出してしまった。
「部屋、アリマス」
そう彼女が言って、遠慮するが強引に放さない。たぶん俺のほうが力が強いんだけど、華奢な彼女にどれくらいの力を振るえばいいか加減がわからなくて、そのまま隣の棟にあるホテルの部屋へと連れて行かれた。
「脱イデ!」
奥のベッドルームに通された。エーとか思ってたら、背伸びしてネクタイを器用にしゅるしゅるとはずし、ワイシャツのボタンもはずす。いやそこまでって言ってみるも、『ハヤク、クリーニング!』しか、いわないんで、日本語があまり得意ではないのかもしれない。
下着とバスローブ姿にされて彼女は『クリーニング!』といって隣の部屋に消えていった。
少し静かになったんで、周りを見渡す。一流ホテルで二間続きの部屋…となると、これはスイートってやつ? ここのスイートって一泊30万近くしなかったっけ?
モノトーンなのになんだか高級感があってかっこいい。俺は今までこんな豪華な世界があるとは思ってもみなかった。ほけっと周りを見渡しすぎてたんだろう。彼女がいつの間にか戻ってきたのに気がつきもしなかった。
「クリーニング、ダシタヨ」
そういいつつ近づいてきた彼女はなぜか下着姿だ。
彼女の服も汚れたから一緒に出したのかなぁ?とか単純に思った。
白い下着がまぶしい。さっきの黒のドレスもすばらしく可愛かったけどこれは…。
思わず赤面して瞳をそらしてしまう。
白でフリフリなのに、ブラとコルセットで上に盛られた白い胸がさらに白く感じるし、白いコルセットについているガーターベルトが吊るしているのは、黒のアンティークなパターンが編まれたストッキング。
清楚なのに、さっきのドレス姿より妖艶な気がした。
あまりのことに口がぽかーんと開いてしまった。
向こうの子ってティーンエイジャーでも発育いいからかなぁ。すごい無邪気にニコニコ笑っている。う。可愛い。なんか体が反応しそうで少し身じろぎをした。
彼女はほてほてとそのまま歩いてきて、なぜか俺の太ももの上に足を開いて、ぺたりと座った。
「――!?」
ギョっとした瞬間に、暖かくて濡れたものが俺の唇を覆った。
「~~~んんぐ」
くちゅ、ちゅぱ、ちゅぽんっていうすごい音が唇の間から生まれてくる。
先ほどぽかんと開けた口に彼女の小さくて赤い舌が入り込んで、俺の舌を吸い上げるように蹂躙する。唾液を吸い上げられ、逆に彼女の唾液を飲み込まされてボーっとしてしまう。キスってこんな気持ちのいいものなのか?
今まで俺が(両手で数えられるくらいだけど)経験してきたキスってなんだろうと思ってしまった…。
はふっとどっちがついたかわからないため息と、つながった銀糸がはっきり言ってエロイ。思わず股間が反応した。
「ふふ。気持ちよかった? ブルー」
え? 急に彼女が流暢にしゃべりだした。そのときに自分の両手が手錠で拘束されていることに気がつく。手錠は金属の縄のようなものがついていて、それはベットサイドにつながっていた。
「え?」
「ディープキスは初めてなのかしら?」
「え、え?」
俺は驚きのあまり言葉が出ない。
「ピンクとはキスとかしたことないの?」
「ピ、ピンク?」
「そう、ピンク。あなたのことが大・好・き・なピンク」
え?そうなの?やたら遊びにいこうとか誘ってくる女の顔が目に浮かんだ。
俺たちの中で、もてるのはレッドとブラック。俺やグリーンはてっきり数合わせの添えもんだと思ってた。そんな俺をヒロイン的なピンクが?
「あつっ!」
カリっといつの間にかバスローブの間から入った長い爪で、彼女が俺の乳首を引っかいた。
「あたしの目の前で、ピンクのこと考えるなんていい根性じゃない」
いやだって、あなたが俺にピンクの話、振ったんだよね?
てか、あなたこそ誰?